かくして ひんがしの国への旅が始まる

FFXIは、拡張ディスクが発売される度に新エリアが増え、それに伴いそこへ行く手段が複数与えられる。しかもそれは転送魔法(テレポ)であったり、船であったり、飛空艇であったりして、その権利を取得する為のクエストがまた手順を踏まなければならなかったりする。


転送魔法は一瞬で移動するが、これは特定のジョブかNPCに頼らなくてはいけない。船や飛空艇は定期運行されているが、待ち時間が遙かに長い(まあMMOにおいては、その待ち時間すらゲームの要素として重要であるが)。



アトルガンの秘宝」で行き来する新エリアは、最初は船しか手段が無いがこの渡航免状を得る為に特定アイテムを持ってこなくてはならない。しかも元々アトルガン方面がLV60前後の狩り場である為、アイテムの入手エリアも結構きつめになっている。当時LV50程度の私には絶望的な条件だったが、親切なフレンドに付き添って貰いなんとか免状を手に入れる事が出来た。
まあ結局は、入手したは良い物の、渡航先のあまりに桁違いの敵にがっかりして、街の観光だけして、あとは転送中継地としてしか利用していなかったのだが。




アトルガン皇国は、それまで冒険者の集合するジュノ公国の人口を緩和する目的もあって、狩り場に近かったり新しい戦闘スタイルが導入されたり、この拡張部分だけ切り取ってみてもゲームとしては面白く出来上がっていた。導入当時、ジュノの人口が一気に減って、高レベル者が続々このエリアに集まってきたのも確かに理解できる。



アカウントを復活させて最初の目的は、このアトルガンエリアに、初期三国から転送できるようにクエストを完了させる事だった。各地のクエストと、ジュノのクエストを終え、アイテムを持って船に乗り結構長い待ち時間(船待ちと移動時間で二〜三〇分はかかる)を経て、船旅の途中で船の上に出現するモンスターにボコボコに殴られ、アトルガン皇国に再度やってきた時には軽く瀕死状態だった。



やっとの事で「サラヒム・センチネル」で社長にお目通りし、晴れて傭兵として契約出来れば各国から300ギルで転送楽々・・・と思っていた甘い考えはタキオンよりも早く否定された。アイテムを届けた程度では、傭兵として雇ってもらえるわけではなかったのだ。



軽く絶望感 OTL




そんな甘くはないよ、と言わんばかりのナジャ社長。